あしあと
舞鶴市の水道水は、主に由良川から汲み上げ、上福井浄水場に送っています。上福井浄水場では川の水を安心して飲めるきれいな水にしています。
由良川の水を汲み上げ、約10km離れた上福井浄水場へ送ります。
写真:二箇取水場
取水場から送られてきた水を、安心して飲めるきれいな水にしています。舞鶴市の水道水の約80%を上福井浄水場で作っています。
写真:上福井浄水場
二箇取水場で汲み上げられた由良川の水(原水)が最初に到達するところです。混和池に流れ込む水の量を調節します。
原水の中の細かい土砂等を沈めるために、PAC(ポリ塩化アルミニウム)という薬品(凝集剤)を入れる設備です。台風や豪雨時はもちろん、水温等の水質の変化に応じて、細やかな注入量の設定が必要です。
原水に注入した凝集剤を速やかにかき混ぜ、ごく微小な土砂等の固まり(微小フロック)をつくるところで、攪拌機が設置されています。
混和池から送られてきた水を、大きな板状の攪拌装置(フロキュレータ)でゆっくりとかき混ぜ、微小フロックを、沈みやすい大きなフロックへと成長させるところです。写真のように3つの槽で構成されており、それぞれ違う攪拌速度にすることで、フロックがより形成されやすくなっています。
形成されたフロック(土砂等の固まり)を重力により沈め、分離させるところです。池の中にたくさんの大きな板(傾斜板)を設置することで、より沈みやすくなるよう工夫されています。
沈澱池で沈みきらなかった極めて小さいフロックを、砂の層を通すことで取り除き、さらにきれいな水にするところです。上福井浄水場は比較的速い速度で水を流す急速ろ過方式ですが、与保呂浄水場のように、ゆっくりと水を流し、微生物の力で浄化する緩速ろ過方式もあります。
水中の病原生物による汚染を防ぐため、次亜塩素酸ナトリウムを使って水を消毒する設備です。 浄水場から離れたところでも、確実に消毒できるよう、気温の変化や、原水の濁りに応じて注入量の設定をしています。
消毒後のきれいな水を貯めておくところです。上福井浄水場では、中区配水池も含めると10,500m3の水を貯めることができます。
写真:低区配水池
きれいな水を、高い所にある配水池に送るためのポンプで、使われる水の量に応じて運転を調節しています。
きれいで安全な水をつくるために、取水場や浄水場内のポンプの制御、薬品の注入、水質の管理をはじめとして、カメラによる侵入者等の監視や、他の浄水場、ポンプ所の監視、各配水系統での水質監視等、さまざまな業務を24時間体制でおこなっています。
きれいになった水を蓄え、家庭などの様々な場所の蛇口に送られます。
写真:中区配水池