あしあと
令和4年11月号
京極家「丹後田辺之城図」(写)
舞鶴は江戸時代田辺と呼ばれていました。今年2022年はその田辺藩が成立して400年になります。細川氏が丹後国を治めていた時に、細川幽斎によって田辺城と城下町が築かれました。慶長5年(1600)田辺籠城戦があり、幽斎が田辺城を開城した3日後に関ヶ原で徳川家康が勝利しました。細川家はその勲功により12万8千石の丹後から34万石の豊前へ転封となりました。その後に入ったのが京極高知です。京極高知は1622年死去する時に丹後国を嫡男高広、庶子高三、養子高通に分け与えました。高三によって統治されたのが、この田辺です。京極家は高三を含めて3代にわたって田辺を治め、籠城戦の戦禍に見舞われた田辺を復興しました。今月は12月4日(日)まで京極家の治績をたどる特別展示をいたします。
京極時代の天台寺の鰐口(わにぐち)
丹後国主京極高知が養子の高通に送った書状
田辺城で発掘された京極時代の陶磁器。細川時代の井戸を埋めた跡から出土した。
歌川芳虎画「岩見重太郎天橋立仇討図」
糸井文庫コーナーでは毎月テーマを決めて糸井文庫の浮世絵を紹介しています。今月は「京極時代のヒーロー」です。糸井文庫は丹後関連資料のコレクションです。そこで、天橋立で仇討ちをした岩見重太郎や与謝野町石川の出身といわれる石川五右衛門の浮世絵が収集されています。岩見重太郎は実際に豊臣秀頼に仕えた薄田兼相(すすきだかねすけ)だといわれていますし、五右衛門のことは日本に来た宣教師の日記に書かれています。京極高知や高三などと同時代(安土桃山時代~江戸時代初期)を生きたヒーローの浮世絵を展示します。
お問い合わせは
舞鶴ふるさと発見館(舞鶴市郷土資料館)
電話:0773-75-8836ファクス:0773-77-1314
(受付時間9:00~16:30)住所:舞鶴市字南田辺1番地
(ゆうさい会館(西総合会館)1F北側)
展示室入場料:大人100円、市外学生50円
サロンスペース:無料
休館日:4(金)・7(月)・14(月)・21(月)・24(木)・28(月)舞鶴市役所生涯学習部文化振興課
電話: 0773-66-1019
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